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監修者紹介

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田中 康平

たなか  こうへい

株式会社NEL&M 代表取締役

ICTスクールNEL佐賀本校 校長

公益財団法人ハイパーネットワーク

社会研究所 共同研究員

教育情報化コーディネータ1級

(2018年認定※2022年現在、国内7名)

幼児〜小中高生のICT活用やICTを取り入れたカリキュラム開発やICT環境整備などを含む学習デザインの専門家。

2014年4月より「ICTスクールNEL佐賀本校」を開校。同年、幼稚園・保育園での正課保育による 「ICTたいむ」をスタート。

1人1台の学習用コンピュータを活用した"新時代の学び"をテーマに、子どもたちが未来社会を生きるために必要な力の育成に取り組んでいる。その他、教育ICTに関する国の事業や各地の教員研修、教育系企業のコンサルティングなどを実施している。

【主な有識者委員等】

・佐賀県ICT利活用教育推進事業改善検討委員(2015〜2019年度)

・経済産業省「未来の教室実証事業」教育コーチ(2018〜2021年度)

・国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査CBT問題の開発・実証に関する検討委員」(2021〜2022年度)

【著書】

「学校のICT活用・GIGAスクール構想を支える『ICT支援員』」(2021年 日本標準)

【受賞歴】

・公益財団法人 消費者教育支援センター「消費者教育教材資料表彰2019優秀賞」

(受章教材:NEL&M版「情報モラルかるた」)

・第10回幼児教育実践学会「研究発表賞」  

「つくる・つたえるICTの活用~10の姿へのつながり~」  

  ※第8回、第7回、第6回にも同賞を受賞

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1.「ICTスクールNEL」とは

「ICTスクールNEL」とは、一言で言えば「未来に羽ばたく子どものための場所」です。未来社会では、今よりもさらにテクノロジーの活用が当たり前になり、高度になると考えられます。そうした状況で、より良い社会の一員として「自分らしさ」を活かしていくためには、個々の「表現力や創造性」を高めてくれる「ICTスキル」が重要になるはずです。NELのレッスンでは、ICTの基礎スキルの習得と、ICTを活用した表現や創造的な活動を取り入れています。それも、一律の内容ではなく、一人一人の想いや成長に併せて対応し、個性を尊重したサポートを大切にしています。これまでの、所謂「習い事」や、巷の「パソコン教室」「プログラミングスクール」とはちょっと違う場所での、子どもたちの育ちを体感してもらいたいと思っています。ちなみに、NELは「New Education Learning」の略です。

2.「NELオンライン」の意義や強み

「NELオンライン」は、新型コロナウイルス感染症が流行し始め、全国の学校が一斉休業を行なったた2022年5月から構想を重ね、9月に開校しました。当時はフルオンラインでの子ども向けスクールは今ほど多くなく、他に先駆けた取り組みとなりました。オンラインでの学びの質を保証するためには、いくつかの工夫を行っています。

「NELオンラインの工夫」

・ICTスクールNELで培ったカリキュラムや指導ノウハウの有効活用

・Google Classroomの活用による、オンラインコミュニケーション環境の構築

・タイピング練習における運指指導のためのWebカメラの活用

・個々のニーズに対応するための少人数制

など

 

「ICTスクールNEL」のレッスンでは「プログラミングだけじゃない」というキーワードからもわかるように、パソコンやiPadなど様々なICT機器やアプリを活用しながら楽しく学ぶカリキュラムが用意されています。「NELオンライン」でも同じ方向性であることと同時に、例えばGoogleスライドやスプレッドシートの共同編集を活用した「共同学習」による創作活動など「オンラインならでは」の取り組みにも力を入れています。 様々な地域の子どもたちが、空間の制約を超えたオンライン上でも豊かな体験を通したICTスキルの習得や表現力・創造力の向上ができるレッスンを提供しています。

3.NELで学んだ子供たちの具体的な成果

先ず、NELで学ぶ子どもたちの特徴として「長期の継続」が挙げられます。佐賀本校では、早い子だと年長さん(5歳)から通塾を始めており、小学校を卒業するまで継続する子が少なくありません。「他の習い事は途中で辞めてしまったが、NELだけは続けることができた。」と言われる保護者の方も多くいらっしゃいます。「NELが楽しい」「NELに行きたい」と思ってくれている子どもたちが多いことは、何よりも嬉しく思います。長期間通ってくれることで、成長の時期や速度が異なる子どもたち一人一人に対応したサポートが可能になります。その結果「正しいタイピングスキル(ホームポジション)」や「文書作成、スライド作成、表計算ソフトなどの操作スキル」「創造的なプログラミング作品の制作スキル」などをしっかりと育むことができます。こうしたスキル習得の成果としては「パソコン入力コンクール」の全国大会出場や、上級認定者が多いことや、統計グラフポスターコンクールの入賞(大人と同じパソコン部門)などの形で表れています。このようなコンクールの成績は、中学校入試でのアピールポイントとしても活用されています。大人顔負けのICTスキルにより、子どもたちの豊かな表現や創造性が私たちの想像以上に高まると同時に、統計グラフなどので見られる、国語、社会、理科、算数などの学習スキルも向上していることを実感しています。

 

※ タイピングスキルに関して、全国の小学6年の「1分あたりの入力文字数」の平均値が59.4字/分なのに対して、NELの子どもたち(小学4〜6年)の平均値は104.5字/分、最高 156.2字/です。(2022年6月時点)

4.表現力や創造性を高めるカリキュラムに込められた教育理論「デジタル・タキソノミー」

NELのカリキュラムは「デジタル・タキソノミー」という教育学のモデルを基盤としています。これは、知識偏重な学習から、応用や創造的な学習への転換を目指す教育学の枠組みに、近年のICTの学習活用を加えた考え方です。日本の学校では「デジタル・タキソノミー」や、その前身となる「ブルーム・タキソノミー」が知られておらず、今でも「記憶する」ことが重視されるような授業やテスト見られますし、私たち大人の学習観も「記憶量が多い=頭が良い」という旧式の考えから抜け出せていません。さらに、ICTの学習活用に関しては世界の潮流より10年以上遅れています。一方、欧米はその逆で、「デジタル・タキソノミー」を新しい学びを考えるフレームとして活用し、ICTの学習活用が促進されています。NELは、こうした新たな学びの流れに沿った場所として存在しています。

「デジタル・タキソノミー」の特徴に「6段階の認知過程次元」というものがあります。

「1 記憶する、2理解する、3応用する、4分析する、5評価する、6 創造する」と分類され、1から6に向かう流れは「低次元の認知や学習スキル → 高次元の認知や学習スキル」とされています。  

 

NELのカリキュラムでも、この流れを意識して、年数が経過するにつれて「高次元」の段階に入るような活動を意図しています。「NELオンライン」のカリキュラムも同じ構造です。一見すると、普通のソフトを使っているようでも、活動の目的によって「4分析する、5評価する、6 創造する」という高次元の学びが生まれるように組み立てています。作品を作って発表する場面も取り入れることが多いのですが、こうした活動や、統計グラフなどは「高次元の認知や学習スキル」の集合体と言えます。 「高次元な認知や学習スキル」は急に身につくものではなく、時間をかけながら様々な体験的な学びや試行錯誤の機会を通して育むものです。しして、歩み方や速度には個人の違いが大きく表れます。NELに長く通ってくれる子が素晴らしい成長の姿を見せてくれる背景には、こうした教育学的なアプローチが用意されています。

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